続・鉢植右から3番目
元3-1担任の先生の音頭で乾杯をする。
色んなところに置かれた小さなテーブルで、色とりどりのカクテルが揺れている。
私はヤツと奈緒と他数人とテーブルを囲んで立ち、とりあえずとビールを飲んだ。
久しぶりに飲んだけど、炭酸キツイな~!やっぱり私はワインにしようっと。
反応なく飲むからよく判らないけど、ダレ男は実は結構酒に強いらしいので、ごめんだけどこれ宜しくね、と飲みかけのビールグラスを渡すと頷いていた。
男性陣は名刺を手にしている人も多い。女性はやはり皆華やかに着飾って、色んなところできゃーきゃーと喜声を上げていた。
「ワインの前に、ご飯よ、都!」
奈緒の言い方に笑ってしまう。
「はいはい。まるでハイエナの言い方ね」
私は奈緒と早速ご飯を取りに行く。会場の真ん中に設置された長テーブルにはずらりと豪華(に見える)バイキング形式の料理が並んでおり、すでに満員御礼状態だった。
「よし、食べるわよ!」
戦闘態勢の奈緒が宣言して、私も一緒に突入する。
豪華に見えるけど、やっぱり立食だもんねと苦笑が漏れるレベルの軽食を何とか4枚のお皿に盛りまくって、とりあえずその場を脱出した。
「・・・あー、凄いわね、何人来てるのかしらね」
「流石に全員ではないだろうけど・・・それでも半分来ても150人以上はいるはずだもんね・・・」
よろよろと壁際に向かって歩きながらそう話す。