続・鉢植右から3番目
どうやら私は途方に暮れて、胸がざわざわして、そして、紛れもなくお腹が空いているらしい。
だからとりあえず、朝食を食べることにした。
食べながらちょっと落ち着こう。で、これからに備えてついでにテンションも上げたい。
というわけで――――――――――あのカフェに行きましょ。
駅前の交差点、大きなウィンドーがある素敵なカフェはこの町で有名だった。
一つには、美味しいコーヒーが飲めるから。
一つには、日曜日もランチをやっているから。
一つには、そのご飯がべら棒に美味しいから。
そしてもう一つ、店長をはじめとするそこで働くメンバーは、全員容姿に優れているから。
この店の常連になる理由が何からであっても、行けば行くほど好きになるという素晴らしいカフェだった。いつ行っても満員だけど、今日は日曜だから朝は空いていると思う。
チャリンとドアのベルを鳴らして入れば、まだオープンしたての店内にはちらほらとしかお客さんの姿はなかった。
やったー。
「いらっしゃいませー!」
いつもの金髪お団子レディが私ににっこりと微笑んでくれる。