ヴァイス君の日常


「女神様っ!!!」


「へっ?」


嬉しすぎて思わず姫さんを女神様と呼んでいた。


「プリン美味い!」


「まだ作ったのがありますから、ご飯を食べられなかったらルイス様に言って下さいね」


クスクスと笑う姫さんは冗談抜きで女神のように美しかった。


「サンキュー、姫さん。俺、姫さんみたいな嫁さんが欲しいよ」


熱でボーっとする頭でとんでもない事を言っていた事に気が付かなかった俺。

姫さんが出て行ったドアを見ていたら・・・


「・・・そんな事言っていいのかな?」


突然、隣のベッドから聞こえた声に振り返れば


「ニコル」


爽やか王子が横になっていた。


「お前、何やってんの?」


見るからにピンピンしているコイツ。


「ん?見ればわかるでしょ。僕も具合が悪いんだよ」


コホコホとワザとらしい咳をするが明らかに仮病。


「嘘つくんじゃねぇよ!お前、どー見てもピンピンしてるだろうが!」


「しーっ!此処は医務室だよ?」


「・・・・・」








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