彼=私
「こんにちは
可愛いねわんちゃん
何て言う名…」
そこまで言いかけたとき
さっきまで
後ろ姿しか見えなかったから
わからなかったけど
この
キャラメルブラウンの癖のある髪
透き通るような肌…
確かに
翼君だった
あたしは、さっき言いかけてたことを
思い出して
焦りながら話を続けた
「えっ…えっとその子の名前って
何てい…言うんで…すか?」
焦りすぎてかみかみで
しかも敬語になっちゃった
あぁー、翼君が見てるぅ
変な子っておもわれたらどうしよぅ
予想どうり翼君は、苦笑いして
「サンゴっていって、
オスでまだ4ヶ月なんだ」