イケメン女子の学園生活 〜番外編〜


そこでフと立ち止まったのはゲームコーナー。

前に翔がチラッと言ってた滋君のゲーム好き情報を思い出した。



『…今、滋君って何のゲームにハマってる?』


翔の顔を見上げて問うと一瞬考えてから翔はアレと指差した。


『バイオハザード?』

「あぁ…戦闘系ばかりやってる」



戦闘?

近寄ってよく見るとどうやら銃でゾンビを撃つゲームらしい。
以外にリアルでなかなか…。

………て、16禁って書いてあるぞ。


そこんとこは大丈夫かよ。
まあ翔の弟だから…大丈夫か。


『戦闘系か…同じの買っても仕方ないよな』

「……アイツ、欲しいゲームは直ぐ買うから…」

『あー…そうか』



手が早いんだな滋君は。
良い意味で。





ゲームは止めとくか、そう思って辺りを見るとある物に目が止まった。


『…翔、あれは?』

「……あぁ、良いかもな」




オレが見付けたのはサッカーボールとベルト。

滋君はサッカーが好きって聞いたから良いかなって。


まだ自分のボール無いみたいだし、ベルトは一人でサッカーの練習が出来るみたい。
腰とボールにベルトを付けて、ゴムで繋がっているから蹴っても自分の所にボールが戻ってくる。そんな代物。


翔は満足気に笑ってから、会計を済ませた。
可愛くラッピングされたそれを見てオレも笑顔が溢れた。



< 113 / 149 >

この作品をシェア

pagetop