イケメン女子の学園生活 〜番外編〜
そこでフと立ち止まったのはゲームコーナー。
前に翔がチラッと言ってた滋君のゲーム好き情報を思い出した。
『…今、滋君って何のゲームにハマってる?』
翔の顔を見上げて問うと一瞬考えてから翔はアレと指差した。
『バイオハザード?』
「あぁ…戦闘系ばかりやってる」
戦闘?
近寄ってよく見るとどうやら銃でゾンビを撃つゲームらしい。
以外にリアルでなかなか…。
………て、16禁って書いてあるぞ。
そこんとこは大丈夫かよ。
まあ翔の弟だから…大丈夫か。
『戦闘系か…同じの買っても仕方ないよな』
「……アイツ、欲しいゲームは直ぐ買うから…」
『あー…そうか』
手が早いんだな滋君は。
良い意味で。
ゲームは止めとくか、そう思って辺りを見るとある物に目が止まった。
『…翔、あれは?』
「……あぁ、良いかもな」
オレが見付けたのはサッカーボールとベルト。
滋君はサッカーが好きって聞いたから良いかなって。
まだ自分のボール無いみたいだし、ベルトは一人でサッカーの練習が出来るみたい。
腰とボールにベルトを付けて、ゴムで繋がっているから蹴っても自分の所にボールが戻ってくる。そんな代物。
翔は満足気に笑ってから、会計を済ませた。
可愛くラッピングされたそれを見てオレも笑顔が溢れた。