イケメン女子の学園生活 〜番外編〜







倉庫に集合の今日の予定。
結局、黒のズボンにグレーのパーカーを着た。

身体に添っている形の女物だけど、まあ…良いか。
女物の服の中で最も地味な物セットだ。




倉庫まで車で送ってもらい、小さい抵抗としてパーカーのボウシで耳を隠す。
しっぽもパーカーに無理矢理つめてみる。


………よし。




「「ちわっース、黒崎さん!」」

『こんにちわー』



よーし!
下僕にはバレなかったぞ!


「あ、黒崎さん…」


あ、男装してないからか?




「…今日もかっこいいっすね!」

『………ありがとよ』



ドキドキさせてくれんなよ、下僕よ。

まあ、隠してないオレもオレだが。



少し話を交わしながらオレは奴等がいる二階に足を運んだ。

下僕の話では、哲を含め、もう全員揃っているらしい。
全くもって入りにくい。




ドアの前まで付いた。

ま、まあ…下僕が気付かないんだ。
オレが頑張ればバレずに終わるかもしれない。

奴等は鋭いが…


勝ってみせ「さっくんー!!」

『!?』


やる気を溜めているオレの背中に突如の衝撃。

勢い余って頭を扉にぶつける始末。



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