イケメン女子の学園生活 〜番外編〜


『いてぇ…』

「ごめん☆テヘペ……ロ!?」


後ろから抱き着いてきたのはピンク頭の尚輝で。
オレが怒りを含んだ目を向けると目を真ん丸にして驚いた顔をしていた。


『ちゃんと謝れ』

「……さっくん、俺を誘ってるの!?」

『はあ!?!?』



ジッとオレを見つめる目は心なしか上を見ていて…

恐る恐る頭を触るとフワフワの耳が露になっていた。


『……誘ってない』

「〜〜っ////」




バッと頭を抱え、顔を背ければ尚輝までもが顔を背けた。
顔が赤くなったのを見逃さない。
なに頭みたいな色してんだよ。



「何さわいでんのっ!」


哲がガンッと扉を開け、それが見事に尚輝に当たった。

うん、おあいこだな。
流石哲。



………て。



「…朔月ソレ……」

「朔月君…?」

「お前…」

「さっくん!?」

「……」



バッチリバレた。


















「え!じゃあ起きたらそんなんなってたのか!?」

『そうなんだよ…』



幹部以上専用の部屋にて。
隠すもなにも初っぱなからバレたオレはソファで項垂れた。
今更視線なんて気にしまい。


「……朔月君、似合いすぎ…」


慎二が言うんだから似合ってる事にしとこう。
だから、あんまり突っ込まないでくれ…


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