イケメン女子の学園生活 〜番外編〜
一人目、哲。
『ワザワザ部屋を変えなくても…』
「二人っきりだから楽しいじゃん!」
さっきの部屋を離れて隣の部屋。
順番に一人ずつオレに注文する形に。
もう何でも良いけど…
『…で、哲は何を言わせたい?』
「言い方悪いなー!…ん〜“背中は任せた!”って言って?」
どんな場面だ。
喧嘩なら絶対任せないぞ。
360度哲を守るから。
「だから言って欲しいじゃん!頼った感じで言ってみて!」
うわ、心を読まれたか。
そう言えば前朔月は顔に出やすいって言われたな。
何故だ。
『…分かった』
キラキラした目で見つめてくる哲から顔を剃らして。
『……哲、そっちは頼む!……お前の背中は守るから、お前は…オレの背中を任せた!』
ニカッと爽やか笑顔付き。
良いな、この感じ。
「〜〜〜っ、任せろぉ!!」
そして哲の笑顔も良いな。
二人目、尚輝。
「じゃあ…」
『エロい事は言わないから』
「アハッ☆バレたー!」
張った押すぞ。
「…、“そのまんまの俺が良い”って。言って?」
意味ありげ。
顔が少し寂しそうだ。
まあ、全力で応えてやるけどな。
『尚輝、お前はお前だ。明るくて素直な…そのまんまののお前が良い』
「〜っ/////さっくん大好きですっ!」
全て本音だからきっちり心も込めた。
得したな尚輝。
真面目に注文してきたから、サービスだ。