イケメン女子の学園生活 〜番外編〜
五人目、慎二。
「本当に、似合ってる。可愛い」
『も、良いって…//』
そう言えば忘れてたけど、この姿に関係ない事ばかり注文されてんじゃん。
これを利用されたな。ったく。
「本当だもん。言い足りないくらいだよ」
っ!
だーかーら。慣れてないんだっつの。
誰かこの爽やかタラシを連れてって。
『…慎二、失格にされたい?』
「アハハ…ごめんごめん。…じゃあ、“大好き”って言って。猫言葉で」
く……流石だ慎二。
腹黒だと認めただけはある。
ここぞとばかりに利用してきたか。
……けど負けねー。
『…オレ、慎二が……大好き…にゃん』
「//////ちょ、予想以上……」
フフ…フハハハ!
どうだ、参ったか。
オレの恥を捨てた演技に屈しろ!
「…俺も、大好きだよ」
『〜〜っ、馬鹿慎二!』
逆は求めてねーよ!
最後、光樹。
『…はあ』
「疲れてんな」
最後の光樹を前に、オレは既にクタクタ。
慎二で疲れた。
本当に、もう。
『さ…どーぞ。最後だよ光樹』
「…疲れたんなら、休め。俺は別にへばってるお前に言わせたい事なんかねぇから」
チラッとオレを見てから、ドカッと隣に座った光樹を見つめる。
時に配慮した優しさを見せるから嫌いじゃねーんだよな…。
『ありがと。けど、大丈夫だ』
「無理すんな。お前の姿見ただけで今日は満足した」
クッと喉を鳴らして笑った光樹。
オレもつい笑顔を返すと、
「……っつても、そんなに言いたいなら言わせてやる。“光樹様大好きです。愛してます。貴方のものにして下さい。抱いて下さい”って言ってみろ。猫語で」
『……………』
『誰がいうか!!!』
「うわっ!!」
オレが目を覚ましたら目の前でひびる執事…
……て、え?
『ない、ない。よっしゃあああ〜〜!!!!!』
「???」
頭と尻を確認したオレはいつもの姿にガッツポーズをした。
〜pretty cat end〜