イケメン女子の学園生活 〜番外編〜


……何だったんだ。


おもやあの金髪は染めたんではなく天然か。
ヤンキーじゃなくてただのハーフか?

それなら納得。喧嘩売っといて買わせないのは初めてだ。



「……確かに」


ヤバそうだ。




ブルーアイを見送ったドアから教室に目線を移せば窓から何かが落ちていくのが目に入った。

それは地面に当たりけたたましい音をあげるも壊れた様子はない。
強者、椅子。


なんて馬鹿みたいに眺めてから、仕方なし自分の教室に向かったんだ。













「…おい!だから遠野っちゅー奴出せっつてんだろぉがよお!」

「ヒィッ…」


まだ教室につく前に廊下に響く声が俺の名前を呼んでいる。

ヤニが入った声。
見ずにも想像できる、質の悪そーな声だ。



……ま、喧嘩強いなら相手するけど。



「だーかーら、先輩。遠野君はサボり魔だから教室にはいませんって」



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