イケメン女子の学園生活 〜番外編〜
「……で、だ。お返しをくれてやろおと思ってなぁ」
ほら、答えずとも結局はこうなる。
「へぇ。じゃあ頂戴しようかな」
そう言って手を出すとピキリと顔をひきつらせた。
クイッと顎で合図をした後、一斉に俺に襲いかかってきた。
間入れずに真っ正面の男を蹴り飛ばすと横にきた奴に肘鉄。
後ろにいる奴についでに裏拳かましてから起き上がろうとした奴に蹴りをプラス。
…が、しかし。
ブン、と振られた拳を避けた筈が横っ腹がツキンと痛みが走った。
刃物を持っていた。
「…喧嘩に刃物とは」
「ケッだーれが喧嘩だ。お返し、だ!ボケ!」
ヒュン、と刃物が頬を霞めた。
そっちに気を取られてる間に頭を殴られた。
それを始めにわっと攻撃がとんできた。
ダメだこりゃ。
そう思ったが取り合えず目の前の顔を殴った。
案の定、ボッコボコにされた。
〜part 1 end〜