イケメン女子の学園生活 〜番外編〜
『……ん?』
慎「……冗談だよ。ありがと、ね」
アハハ、と微笑んだ慎二は笑顔で滑っていった。
てか、冗談て…。そんなこと言うタイプだっけ?慎二って。
なんとなーく、赤かった頬に疑問を持ったが
騒がしい声に考えを止めた。
泪「さっくんはっけーん!!僕とも遊んでよぉ?」
『あ、泪か。遊んでって?』
泪「はいはーい、僕とも手を繋いでっとぉ。さっくんの手、冷たい☆」
ギュッと両手繋がれた。つか、泪の手が暖かいんだけど。
『泪は、暖かいな』
泪「さっくんの手も暖めてあげるぅ♪」
一緒にゆっくり滑っていく。あ、両手じゃなくて滑る時は片手にした。
『そう言えば、泪は初めから滑れてたな。滑ったことあった?』
泪「うぬ。あるよぉ。したっぱ君と仲良しなんだぁ!」
『へー、そっか』
泪「よく遊びにくるんだよねぇ♪さっくんとはもっと仲良しになりたぁい!!」
『仲良しじゃん』
泪「アハハー//」
嬉しそうに繋いだ腕をブンブン振り回す泪。
それにオレもニッコリ笑う。
泪「うきゃっ!?」
『おわっ!!』
しかし、そんな一時をまたも邪魔した水色頭な巨体…。
『光樹…お前、何度オレを邪魔したら気がすむんだ』
光「わ、ざとじゃねえよ。…」
泪「わざとじゃないねぇ…あっやしぃー!わざわざ僕達の繋いだ手の間滑ってくぅー??」
光「うるせえ。テメェは向こう行ってろ」
泪「はぁー?僕がさっくんと遊んでんだけどぉ?」
光「うるさい。黙れ」
『……何?何だよ?喧嘩すんなって』
泪「…ぶぅ。しょーがないなぁ、じゃ、さっくん貸したげる。かし1ね光樹」
光「あ?」