イケメン女子の学園生活 〜番外編〜


『……ん?』

慎「……冗談だよ。ありがと、ね」



アハハ、と微笑んだ慎二は笑顔で滑っていった。

てか、冗談て…。そんなこと言うタイプだっけ?慎二って。
なんとなーく、赤かった頬に疑問を持ったが
騒がしい声に考えを止めた。




泪「さっくんはっけーん!!僕とも遊んでよぉ?」

『あ、泪か。遊んでって?』

泪「はいはーい、僕とも手を繋いでっとぉ。さっくんの手、冷たい☆」



ギュッと両手繋がれた。つか、泪の手が暖かいんだけど。




『泪は、暖かいな』

泪「さっくんの手も暖めてあげるぅ♪」



一緒にゆっくり滑っていく。あ、両手じゃなくて滑る時は片手にした。




『そう言えば、泪は初めから滑れてたな。滑ったことあった?』

泪「うぬ。あるよぉ。したっぱ君と仲良しなんだぁ!」

『へー、そっか』

泪「よく遊びにくるんだよねぇ♪さっくんとはもっと仲良しになりたぁい!!」

『仲良しじゃん』

泪「アハハー//」





嬉しそうに繋いだ腕をブンブン振り回す泪。

それにオレもニッコリ笑う。







泪「うきゃっ!?」
『おわっ!!』






しかし、そんな一時をまたも邪魔した水色頭な巨体…。



『光樹…お前、何度オレを邪魔したら気がすむんだ』

光「わ、ざとじゃねえよ。…」

泪「わざとじゃないねぇ…あっやしぃー!わざわざ僕達の繋いだ手の間滑ってくぅー??」

光「うるせえ。テメェは向こう行ってろ」

泪「はぁー?僕がさっくんと遊んでんだけどぉ?」

光「うるさい。黙れ」

『……何?何だよ?喧嘩すんなって』

泪「…ぶぅ。しょーがないなぁ、じゃ、さっくん貸したげる。かし1ね光樹」

光「あ?」



< 30 / 149 >

この作品をシェア

pagetop