イケメン女子の学園生活 〜番外編〜



尚「えぇー!?俺、さっくんと滑ってない!手、繋いでなーい!」

『え?手?』

尚「そう!今からで良いや。邪魔邪魔、光樹」

光「…おいゴラテメェ……」




パパッと光樹の手を外して空いたオレの手をギュッと握る尚輝。



尚「よし、落ち着いた。さて、逃げるよ!さっくん!!」

『!?、ちょっ、急に滑るなよっ!つか、尚輝は滑れるんだから手を繋がなくても……』

尚「滑れても、さっくんとイチャイチャしたいもん。あと、逃げたのは光樹怖いから、ね?」





確かに。後ろから殺気が伝わってきたけど、尚輝に従い無視した。


『ふー。尚輝とは何か会うな』

尚「確かに!背が同じくらいだからかなー?スピードピッタリ!」

『だなー。ベストペア?(笑)』

尚「え?////」

『ん?』





顔を真っ赤にして止まった尚輝。

何だよ。



尚「うわー、嬉しいこと聞いちゃった☆」

『?、あ、哲!』

哲「ヒィッ!…て、朔月か……って!尚輝も居る!もうやだ!!」



オレを見て安心して、尚輝を見て怯えた。
どんな特訓したんだよ…。

…あ、クルクルか(笑)




尚「アハハ!哲ごめんて。怯えなーいでっ♪」

哲「……尚輝なんか嫌いだ」

尚「ごめんてー!ホラ、さっくんの左手譲ってあげるから!」

哲「……分かった」




そしてオレは何故か右に尚輝、左に哲で滑る。

両手に花?まあ、哲は可愛いけど……


うん、尚輝も可愛いって事にしとこうか。




尚「やっぱり、哲は遅い(笑)」

哲「し、しょうがないだろ?俺、初めてだったんだ…」

『可愛い可愛い』

哲「可愛くない…」

尚「可愛い可愛い!」

哲「尚輝は本当に止めてくれ…」




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