イケメン女子の学園生活 〜番外編〜


尚「ひいきー!」

『幼馴染みの特権』



オレがケラケラ笑うと、哲も尚輝もつられて笑った。




そうして、身体がすっかり冷えた頃。
オレ達はリングを後にした。




慎「遅いよ?」

尚「ごめーん。哲が可愛いからさー」

哲「理由になってないし」

慎「仲良く三人で滑ってたね?」

『うん、哲が遅くて』

哲「それは…理由になってる……すんません」

慎「良いよ。さて、帰ろうか」

『了解』




靴を戻し、皆の元に戻ろうとしたら後ろから手を繋がれた。



『あれ、翔?』

翔「俺だけ…繋いでなかったから」

『フッ、なんだそれ』

翔「悪い、…戻る間だけでも、良いか?」

『いーよ』



なぜ繋ぐのか最後まで分からなかったけど、オレはもれなく全員と手を繋いだ。

しかし、楽しかったなー。
あれ、運動したからか眠気が凄い…。




光「あっ!テメェ何手ぇ繋いでんだ!」

翔「…うるさい。良いだろ」

尚「俺も俺も!」

翔「……尚輝はもう繋いだから、駄目」

慎「はいはい。帰るよ」

泪「僕も僕もぉ!」

翔「…駄目」

哲「朔月モッテモテ!」

『眠い…』

慎「だから、帰るよ?もう真っ暗だよ」

光「じゃあ、朔月は俺ン家に…」

慎「行かせないよ?ちゃんと、家に帰すからね」

泪「慎ちゃん保護者みたぁい☆」

慎「………じゃあ、俺も手、繋いじゃお」

翔「あ、……」

光「何慎二まで繋いでんだよ!どけ!」

『眠い……』

哲「あ……朔月寝ちゃう」

尚「かっわい☆(笑)」

翔「……、」

慎「うん、帰ろうね?あ、ホラよく言うじゃん……」





「家に着くまでがお出かけですよ、って」







〜皆でお出かけ end〜
< 33 / 149 >

この作品をシェア

pagetop