イケメン女子の学園生活 〜番外編〜
手を繋いで、真っ暗な道を歩いていく。
回りには、お墓とか破れた提灯とか血だらけの人とかいる。
『どわっ!今、触られた!誰だ!この変態野郎!!』
そして、こんにゃくに喧嘩を売り出す朔月君。
「落ち着いて、こんにゃくだよ」
『……あ、』
上にプラプラぶら下がるこんにゃくを確認して黙った朔月君。
……なに、この子。可愛すぎでしょ。
俺の心臓、壊す気かな?
『…慎二で良かった』
「っ、////」
朔月君になら壊されても構わないけど、ね。
心臓いくつあっても足りないや。
暗くて良かった。顔、赤いの見られたくないしね。
冷たい、朔月君の手を握ったまま、俺達はお化け屋敷のゴールに到着。
…俺の手が熱すぎたのかな?
『ふー。やっと終わったな!』
「俺は、もう終わったのか、だけど」
『?、や、けど本当に慎二で良かった』
「え?//」
『他のやつだと馬鹿にされそうだからさ。特にカバ男』
「あ、そっか」
なんだ、そっか。そういう意味か…。
そりゃそうだよね。
……でも、ちょっとくらい自分の良いように解釈してもいいかな?
『手、ありがと』
「…うん」
繋いでいたいけど、我慢出来そうにないから離した。
ちょっぴり寂しいって感じたのは内緒だよ。
それから、俺達はコーヒーカップや撃つ系のアトラクションなどに沢山乗った。