イケメン女子の学園生活 〜番外編〜
慎二とデート!?2
「おい慎二、水族館のチケッ…」
「いるいる頂戴!」
「……おう」
最近の俺はついてる。
だって、兄が水族館のチケットを二枚くれた。
〜慎二 side〜
二枚のチケットをポケットに毎度の事、朔月君を呼び出す。
『…今日は何?』
チケットを出し、見せながら俺はニッコリ笑う。
「水族館、行かない?」
『…どこから持ってくるんだ……?』
半分呆れたような顔の朔月君をジッと見つめると、ハァと溜め息をつかれた。
やっぱ、急がしいから駄目かな?でも行きたいな?良いかな?
『……来週の土曜…なら』
「やった!絶対だよ?」
『あぁ…(そんな目で見られて断れるかよ…)』
嬉しくて朔月君の手を握り振ると苦笑いが返ってきた。
けど、良いんだ。
また、デート出来るなんて嬉しすぎるから。
『デートじゃな…』
「デートだよ♪」
『………』
笑い返すと黙る朔月君。
『…黒い笑いになってんぞ。脅すな、アホ慎二』
「ん?脅してないよ?」
酷いな、朔月君は。
ま、今の俺は何言われても怒れないけどね♪
最高に気分が良い。
集合時間を決めて、家に帰った。
足が浮き立つのは仕方ないよね?
さーて、何着ていこうかな。