青い鳥

「おはよう、燐」



「お、おはよ」



渚はまるで別人だった


明るくて笑顔が絶えなかった



「不破、一体何があったんだ？」



「何もないよ」



違う


ちがう


チガウ


ナギサジャナイ



今にも俺が壊れてしまいそうだった



百花も変わってしまった渚を見てショックを受けていた







帰り道まさかとは思ったが前にいたのは渚だった



「渚、なんでこんな時間に帰ってるんだよ」




「あ！加藤君奇遇だね」



やっぱりおかしかった



俺が、俺が守ってやらないと


「渚、この一週間で何があったか話して欲しい」



「だからなにも・・・」




「じゃぁなんでお前はそんなにも苦しそうに笑ってるんだよ」




「えっ？」




「俺、不破が、渚が好きなんだ。だからほっとけない、守ってやらないとって思った。だから・・・」



「加藤くん私も本当は好きだったんだ。だけどそれを伝えるのが怖かった。私にとって二人は何よりも大切だったから、離れるのが怖かった」


渚の本心を知った