彼との“契約”
くちゅ・・・。
くちゅ―――・・。


「思い出した?」


やっと口が離れた。

酸欠で死ぬかと思った。



私は恐る恐る聞いた。

「貴方、もしかして昨日の?」


「あっ!?思い出した?」


この人だったんだ。
私の話しを聞いてくれたのは。


「うん。途中までね。後は,どうして貴方が裸なのか、この部屋に居るのかが分からない。」



そうよ!!一番肝心な事を全く覚えてない。


「あれから、俺はお前と居酒屋に行って,お酒を飲んで,お前が俺を部屋によんで・・・。」




私が部屋によんだ・・!?


「まさか、私達やっちゃったの・・・!?」


「H・・・?の事?」


「・・・ぅん。」


すると、彼はニヤリと笑って、「どっちでしょう?」って・・・。



「嫌ぁ~!!最悪!!!」



私やったんだ。
この人と・・・・。


「そんな嫌がらなくてもいいじゃん。やってないから。」



「・・・本当?」


「嘘じゃね~よ!!
ただ,一緒に寝ただけ。」


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