彼との“契約”
「君、目真っ赤だよ。どうしたの?」


綺麗な顔をした男の子が声をかけてきた。


「別に・・・。月が綺麗な―って。」


私、必死にタオルで涙拭いてた。


「月は綺麗だよ。綺麗じゃ無い時なんて無いよ。」


そう言われた。


「うん。知ってる。」

「辛い時は人生の中で何度もあるもんだよ。それをどうやったら、幸せに出来るかは自分次第って訳。分かる?」



「そうだね。ありがとう。励ましてくれてるんだね。」




「まぁね。」


こんな励ましも今の私にしては、嬉しかった。
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