【短編】惚れやすい女
そしてまたわたしは恋をした。

25歳の春。


飲み会で知り合った同じ歳の人。

背は高くない、別にカッコイイわけじゃない。

でも優しくて、気がきいてて、オシャレだった。


最初は全然気になってなかった。

でも彼が毎日連絡をくれて、その2週間後くらいに遊ぶことになった。


わたしが飲み会の後に迎えに来てくれた。


「啓くん、ごめんね。迎えにわざわざ来てくれて。」


「いやいや全然ええよ。」


そしてわたしたちはどこかへ向かった。

向かった先はコンビニ。



「フレッシュなものを買って行かなきゃね。」


意味がわからなかった。

啓くんはジュースを買おうとしてたのでこれがフレッシュなの?と思いながらわたしもお茶を手に取った。


「ええよ、こんくらい俺が払う。」


お茶を取り上げる啓くん。


「いいよ、迎えまできてくれてるのに。」


「ええってこんくらい。」


そう言いながら啓くんはお茶を買ってくれた。


コンビニを出て渡されたお茶。


「ありがとう、ごめんね。」


「ええって。」


そう言ってわたしたちはまた車に乗り込み走った。

でもその5分後くらい。

到着したのは1軒の家だった。


駐車が慣れてることから間違いなく啓くんの家。
< 5 / 21 >

この作品をシェア

pagetop