【短編】惚れやすい女
何で家?

やっぱりヤることが目的だったんだ。

あ~あ、こんな人か。

好きになる前でよかった。



そう思った。

そして部屋に入ると不思議なにおい。


何?このにおい。

お香???


でも違った。

啓くんはどっからか持ってきた小さな袋を持ってベッドに座った。

そして目の前に置いてあったポットみたいな上にそれを乗せ、火をつけ吸った。

初めて見る光景。

何してるんだろう??


でもすぐに気付いた。

マリファナだということに。


ここはヤバイ。

きっとこのままいたらわたしも吸わされることになる気がする。


わたしには経験がなかった。



「里香ちゃんもする??」


そう聞かれわたしはなぜか強がって


「もうわたし、それやめたから。」


なんて言ってしまった。


そして啓くんはずっと横で吸い


「だいぶキマった~。」


と言っていた。
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