LOVE&SWEET



俺より先に青山がミナミを助けた。


「大丈夫です。ありがとう…」


ミナミは自分で立った。



気まずい雰囲気が流れる。

一気に教室が静まりかえった。




「怪我人が出るから、こういうのはやめにしよ。」


青山が女子達に言った。



「はい…。青山さんが言うなら…」


そう言って女子達が帰っていった。




「本当に大丈夫???ごめんな…」


「おい…」


青山がミナミの肩に触れそうになった時、自然に声が出た。




「それ、俺んだから。触れんな。」


ミナミの手を取り、俺の元に引き寄せた。





< 179 / 203 >

この作品をシェア

pagetop