LOVE&SWEET
「雅でいいから…ってか自分馬鹿でしょ!!
普通階段の存在忘れるか?」


ホント馬鹿だよ…


アイツはほっぺを膨らませて、俺を睨んでる。

それ…逆効果だってば…
睨んでるつもりだろうけど、ぜんぜん怖くないし…


「いいよ~馬鹿で!ふん!」

アイツは急いで教室に向かって行った。





俺も帰るか…



教室の近くに着いたとき、アイツが誰かと話してる。
男だし…


俺は柱みたいな所に隠れた。



「あのー、何であたしの名前知ってるんですか?」


ばっ!!
もしかして、アイツ自分が可愛いって有名って事知らないのか!!


「有名だよ!!有坂みたいに…」



アイツはビックリした顔している…
マジで知らなかったんだな。


鈍いにも程があるよ…笑


「あれ~!!その顔は知らなかった?」


アイツの顔をのぞきこんで見てる…


近づくなよ…

「その顔も可愛いね」


男はケラケラ笑ってるし…



絶対告りに来たやつだな…


「あのさ、俺、ミナミちゃんが好きだから…
考えてて…じゃ!また来るね」


男は後ろを向いて帰っていった。



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