LOVE&SWEET
雅樹SIDE
まさか、こんな所でこいつに会うとを思ってなかった…
「美香は?彼氏できたか?」
「できるわけないじゃん…」
こいつの性格は、少しミナミに似ている。
自分が可愛いことに気づいてない。
自分に自信が持てない奴。
鈍いってのか?
「あのね…雅君…話あるんだけど…」
美香が俺に言ってきた。
俺はミナミを見た。
ミナミは下を向いていたけど、俺の視線に気がついて、顔を上げて、ニコッと笑って、「いいよ。行って来なよ。あたしアイス食べて待ってるから」と言って、少し列になってたのが、もうミナミの番になって、ミナミは財布を取り出して、
「チョコと、バニラと、ストロベリー下さい」
と言って、俺と美香のぶんも買ってくれた。
「ミナミちゃんありがとね」
美香が申し訳無さそうにいう。
「ミナミ。ちょっと待っててな。」
そういって、俺は美香を連れて、入り口を出て、少し端の方にある、ベンチに座った。
ここなら、人が来ないから。
「はい。何?」