Magical Days
俺は校長室に向かった。

中に入ろうとノックしかけたその時。



「今回の件は、快く
受け入れて下さって
ありがとうございました。」




……………ハル?

俺は中に入るのをやめた。
というか、
なんでハルが校長室に?

…あ、そうか。
転校生だもんな。


「いやぁ〜…それにしても大きくなったな、ハルちゃん。
俺はあんな無愛想なあいつに娘ができるなんて思ってもみなかったが…ははっ。

…最近どうだ?蘭は。」


聞いた感じだとハルと親しい関係の人が校長と知り合いのようだ。



「ピンピンしてますよ。
相変わらず無愛想だから、生徒さんにかなり恐がられてますけど…」


「変わらんなあ!蘭の奴も」

「私にはデレデレなのに…」

「ぷっ、親バカ…」

「でも…」







その先は何を話しているか分からなかった。
教室に戻ろうかと
校長室に背を向けた。




…その時。











「私は」






「父のような魔法使いになるのが夢なんです。」







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