小さな初恋
「…ッちょっと!愛斗!!」



真っ赤になって恥ずかしがる葵は、


直ぐに写真を消せと俺の携帯を引っ張った。



「…ッ分かった分かった!!」


笑いながら、

「はい、消した」



って画面を見せた。





本当は…

バレないように保存した、葵とケーキの写真。



俺はその写真をロックフォルダに入れた。





「よし、食べよう!!」


気を取り直してフォークを出した。


葵はまだ納得いかない様子だが、
“ケーキ"って聞いて嬉しそうな顔をした。










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