小さな初恋

過ち

その日は、

雨が降っていた。



朝は気持ち良いくらい晴れていたのに、


午後はバケツをひっくり返したかのような、



激しい雨が止むことなく降り続けた。




「やべ…傘忘れた…」


雨に気づいた俺は、

今日自分が傘を忘れたことに気がついて、


帰りの心配をしていた。

「初真は?
傘持ってきた…?」


授業中だが、

俺と初真はいつも話をしている。



注意されるたびに、

斜め前の花柄は笑っている。




最近は、

小学校の頃のように、


普通に花柄と仲良く話すようになり、


毎日楽しかった。




移動教室も花柄と俺と初真で行くようになり、


また

“付き合ってる"なんて、


噂が流れ出した。












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