小さな初恋
葵との初メール。


多分、

兄貴に聞いたんだろう…



「ッてか…校門前?!」


驚いて俺は校門を見てみる。



雨が強すぎてよく先が見えないが、


確かに人が集まっている。





兄貴情報だと、

葵は可愛いから結構人気あるらしい…



中学生から見たら、

大人っぽい雰囲気で、

可愛らしい高校生が一人でいたら…



必ず一目惚れする奴がいるだろう。


「葵―――!!」

下駄箱から叫ぶと、葵がこっちを見た。



それを合図にしたかのように、


俺は全速力で葵のところまで行った。



おかげで制服に泥はねがついたけど、

気にしない。



「なんでいんの…?」













< 115 / 200 >

この作品をシェア

pagetop