小さな初恋
優しい健斗くんが好き。

笑顔の健斗くんが好き。


いつだって…

辛いときに側にいてくれた健斗くんが好き。



同じ兄弟なのに、


愛斗じゃだめなんだ…





「…健斗くん…」


小さな声で名前を呼んだ。


聞こえるはずがないよね?

今の声は…


まわりの騒音に掻き消されてしまった。





「なに?」


小さな声でも…

離れていても…



必ず見つけてくれる、

健斗くんが好き。









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