小さな初恋










式が始まった。


思ったよりも…辛くない。



最初は俺、

泣くと思ったけど…


大丈夫みたいだ。





「葵さん綺麗…」


隣では、

花柄が葵と兄貴を見つめていた。




やっぱり一度は好きになった相手だから…



あの頃の余韻に浸ってしまう。





「俺、花柄と結婚したい!!」


突然初真はそう言うと、

花柄の手を握った。



「…うん!!」

恥ずかしそうに頷くと、


花柄も手を握り返していた。







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