小さな初恋
俺はそんな二人を冷やかすことなく、


「結婚式には呼べよ?」

って、

冗談混じりに言った。



「子供は、
愛斗みたいなバカじゃなきゃいいな♪」


花柄は笑いながらそう言うと、

また前を向いて…



兄貴と葵の姿を見ていた。








「汝……」


神父さんの言葉に、

兄貴も葵も「「誓います」」と、


真剣に答えていた。














「指輪の交換を…」


結婚指輪…━━━━


あの指輪は、

実は俺が選んだ物…



兄貴と葵から、

「選んでほしい」


って頼まれたんだ。








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