小さな初恋
「なあに?」


不思議そうに俺を見る。

彼女はそんなに急いでる様子じゃなかった。



「今日、一緒に帰れない?」


彼女のことを知りたい…

彼女のとなりにいたい…



こんなこと思ったのは、葵以来の相手だった。





「いいよ」


にっこり笑った彼女の笑顔に、

また俺は心うたれていた。









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