小さな初恋
「あたし、傘持ってるよ?」


一緒に入った傘の色。

紫色の可愛らしい傘…━━



全てが葵とかぶる。


けど祐里は葵じゃない。



俺が祐里を好きになったのは、


優しくて…

明るくて…


素敵な女性だったからだ。






















「愛斗…あたし、愛斗が好き…」




繋いだ手。



あの頃の初恋は、


祐里と出会う為に叶わなかったんだ…







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