小さな初恋
「じゃぁね♪」


可憐に自分の席に戻っていった水口。



仕草や行動が、

男子のツボに入るのは見ていて分かる気がする。



「ねぇ!!ちょっと美智?!」


俺と話すところを見ていた水口の友達が、


水口に詰め寄って、

いろいろと聞いていた。



質問されている水口は、

頬を赤くしながら答えている。



━━「付き合ってるの?」

━━「うん…」



ここからじゃ遠すぎて、


あまり会話が聞こえないけれど、


そこだけはハッキリと聞こえた。





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