小さな初恋
「えッ?!」


クラッカーから飛び出たクルクルした長い紙を片付けながら、



もう一度日本語で

「誕生日おめでとう!!」


って、

満面の笑みを浮かべながら葵は言った。



辺りはうっすら火薬の臭いと、

白い煙が立ち込めていたが、それも直ぐに治まった。



「なんで…なんで、誕生日知ってるの?!」


ビックリしたとか…

驚いた…


よりも、

“なんで?!"の方が大きかった。










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