悪魔的に双子。
二時間目が終わった後の十分休憩の間、蓮は教室を離れて何処かに行っていた。
さきほどの何かよくないこと思いついた顔が気になって蓮がいない間、わたしはずっとソワソワしていた。
帰ってきたら聞いてみようと待っていたのだが、蓮が戻ってきたのは滑り込みセーフの授業開始のチャイムが鳴る10秒前で、おかげでわたしは三時間目の数学の間もずっとソワソワしていた。
三時間目が終わって、次は逃げられないようにと終わりの礼が終わると、珍しくわたしの方が蓮の席へすっ飛んで行った。
「蓮、あんた何かたくらんでる?」
率直に尋ねると、
「別に」
と素っ気ない声が返ってきた。
「別に企むとかじゃないですけど、ただ」
不安な顔をするわたしに、蓮は心底優しげな笑顔でもって言った。
「一石二鳥狙ってるだけなんで、まぁ。青さんは傍観しといて下さい。」
……やっぱりこいつには、言いようのない恐怖を感じる。
さきほどの何かよくないこと思いついた顔が気になって蓮がいない間、わたしはずっとソワソワしていた。
帰ってきたら聞いてみようと待っていたのだが、蓮が戻ってきたのは滑り込みセーフの授業開始のチャイムが鳴る10秒前で、おかげでわたしは三時間目の数学の間もずっとソワソワしていた。
三時間目が終わって、次は逃げられないようにと終わりの礼が終わると、珍しくわたしの方が蓮の席へすっ飛んで行った。
「蓮、あんた何かたくらんでる?」
率直に尋ねると、
「別に」
と素っ気ない声が返ってきた。
「別に企むとかじゃないですけど、ただ」
不安な顔をするわたしに、蓮は心底優しげな笑顔でもって言った。
「一石二鳥狙ってるだけなんで、まぁ。青さんは傍観しといて下さい。」
……やっぱりこいつには、言いようのない恐怖を感じる。