悪魔的に双子。
姉として、妹と一緒にいてあげることの方が正しいんだろうけど、凛太朗先輩と二人の時間をなくしたくないっていう自分勝手な想いの方が勝ってしまった。


唯流に少し申し訳なく想いながらも、わたしは唯流がバスケ部の方にいることになって少しほっとした。


本当は下校する生徒の多い安全な時間帯に帰ってくれるのが一番なんだけれど。


唯流は本当に可愛いから、時々無性に心配になる。


それは多分、あとの二人もおんなじだと思う。


真昼は何とも言えない顔をして唯流を見て、ついでわたしを見た。


「……帰ろ、もう遅いから」


真昼に向かって言うと、微かな笑みが返された。


いつになく優しい瞳で見つめられる。


「うん、帰ろ」


わたしたちは、まるで前からある日常のように四人で歩き出した。


そういえば真昼は何でここにいるんだ?


つか、真昼も今日から一緒に帰る気なんだろうか。


そんな疑問が頭をかすめたが、いつの間にか忘れていた。


というより、帰宅後、我が家に訪れていたよく分からない事態と人物によってスッコーンと頭の中から弾き出されていた。


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