悪魔的に双子。

「三人はお友達？だよね」


凛太朗先輩が不思議そうな顔をして尋ねる。


わたしは両隣にすわる真昼と百合人くんの顔を見て首をすくめた。


確かにこの組み合わせはちょっとちぐはぐに見えないこともない。


真昼と百合人くんの隣にいると、凡人なわたしはかなり浮いている。


そのようなもんです、と言おうとすると、真昼が口を挟んだ。


「リンタロはなんでそんなこと気にするの？」


「ほえ？」


凛太朗先輩がぽかんとした顔で真昼を見る。


さっきとはうって変わって弱々しく囁いくような真昼の口調にわたしもおもわず隣を見た。


真昼はどこか潤んで見える瞳で凛太朗先輩を見つめて言った。


「僕か百合人が、青の彼氏だったら、嫌?」


わたしは一瞬、フリーズした。










な、な……


「何アホなこと聞いてるのっ‼」


わたしは真昼の腕を力任せにつかんで睨みつけた。


多分、顔は真っ赤になっている。


「何って、聞いたまんまのことだよ」


真昼は真っ赤なわたしの頬を見て少し悲しげに笑うと、


「ねぇ、どうなの？」


と再び尋ねた。


凛太朗先輩は少し戸惑う素振りをした後、にこっと笑ってうなづいた。


「うん、ちょっと嫌かも」