悪魔的に双子。
「じゃ、青と有志は、実のお母さんとはもう他人ってこと?」


さらりと事情を話すと、真昼はらしくない弱気な声で尋ねてきた。


「他人っていうか……しょうがないんだよ」


「………しょうがない、か」


真昼はその言葉を噛みしめるように呟いた。


「そっか、しょうがないか。確かに、世の中しょうがないってことばっかだよね」


世の中にまで話を飛躍させた覚えはないのだが、とりあえずうなづくと、


「青ってしょせんその程度だよね」


「なっ……」


返ってきた思いがけない言葉に絶句した



意地悪そうに光る目元に、カァーッと頭に血がのぼる。


「それ、どうゆう意味」


「どうゆうってまんまだよ。青って結局ただのブラコンだね。自分じゃ何も考えないで、有志がこうするからこうするしかない、しょうがない。」


ふふんっと笑う真昼に、気づいたら飛びかかっていた。


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