悪魔的に双子。
青の憂鬱
日常
どうしましょ………
真昼と目が合わせられない………
朝、目が覚めるともう10時をまわっていた。
やばっ、と思って、そういえば冬休み真っ只中じゃないかと安堵する。
昨日までは(心情的な意味で)バタバタしていたので長期休みの喜びを噛みしめる暇がなかったのだ。
せっかくだし、もう一回寝るかと枕に顔をうずめる。
うーん、幸せだ。
時間にしばられないこの感じ。
一人幸福を堪能していると、突如ものすごい勢いで部屋のドアが開かれた。
「青ちゃん?まだ寝てるの、休みだからってだらけない。ほら、起きて起きて」
………このやたら品が良くて明るい声は、あみこさんか。
「……はい」
力なく返事をして起き上がると、今日も美しいあみこさんの顔が目の前にあった。
にっこりと女神の微笑みが花開く。
「今からお買い物に行くの。一緒にきてちょうだい」
あー、つまりは荷物持ちをしろと。
まだ寝てたいんだが。
躊躇していると、目の前の笑みがさらに深まった。
「……了解です」