悪魔的に双子。
あみこさんが向かったのはデパートだった。
わたしたちが通ってる中学校からはだいぶ離れているから、よほど運が悪くなければ同中の子と出くわすことはないだろう。
「さぁ、はじめは風呂場のマットね。」
「はぁい」
妙にテンションの高いあみこさんの後ろを歩きながらわたしと真昼が力なく返事をする。
マットって、意外と重たいんだよなぁ。
日用品売り場で小さなマットを購入し、それは問答無用で真昼に渡される。
それから留め具が壊れて使い物にならなくなった有志の弁当箱の代わりを購入した。
「……こんなにでかいのじゃなくて良いと思う。」
あみこさんが何気なく手にとってわたしに渡した弁当箱は、黒くて四角い、ふつうに男の子が持ってそうなやつだけど、いかんせん有志の胃袋の容量には不釣合いだった。
「いいのよ、有くんだって育ち盛りなんだから、もっと食べなきゃ」
女神スマイルをかまされると何も言えなくなる。
次に行ったのは食料品売り場。
これ全部わたしたちで持てるのか?
と甚だ疑問になるくらいの容赦のなさで、カートの上と下のカゴに野菜やら冷凍食品やらを詰め込んでゆく。
最後にトイレットペーパーを二つ取ってくるように言われると、
「うそだろ……」
と真昼の方から悲しげな声が聞こえてきた。
一番荷物だらけになるのは、もちろん真昼だから。
わたしたちが通ってる中学校からはだいぶ離れているから、よほど運が悪くなければ同中の子と出くわすことはないだろう。
「さぁ、はじめは風呂場のマットね。」
「はぁい」
妙にテンションの高いあみこさんの後ろを歩きながらわたしと真昼が力なく返事をする。
マットって、意外と重たいんだよなぁ。
日用品売り場で小さなマットを購入し、それは問答無用で真昼に渡される。
それから留め具が壊れて使い物にならなくなった有志の弁当箱の代わりを購入した。
「……こんなにでかいのじゃなくて良いと思う。」
あみこさんが何気なく手にとってわたしに渡した弁当箱は、黒くて四角い、ふつうに男の子が持ってそうなやつだけど、いかんせん有志の胃袋の容量には不釣合いだった。
「いいのよ、有くんだって育ち盛りなんだから、もっと食べなきゃ」
女神スマイルをかまされると何も言えなくなる。
次に行ったのは食料品売り場。
これ全部わたしたちで持てるのか?
と甚だ疑問になるくらいの容赦のなさで、カートの上と下のカゴに野菜やら冷凍食品やらを詰め込んでゆく。
最後にトイレットペーパーを二つ取ってくるように言われると、
「うそだろ……」
と真昼の方から悲しげな声が聞こえてきた。
一番荷物だらけになるのは、もちろん真昼だから。