悪魔的に双子。
「……青さん、なんて顔してんですか」


蓮がわたしの顔をじろりと見上げた。


「あー、ごめん」


頭をかいて、わたしは謝る。


蓮の乙女な発言に、申し訳ないけどわたしは引いていた。


らしくない。


不気味だ。


「えーっと、その、田城は別ってのは、どういう仕分け基準があっての別?」


「仕分け基準って、素っ気のかけらもない言い方ですね、青さんらしいっす。」


失礼な。


蓮は、わたしの椅子に座って偉そうに腕を組んだ。


「まぁ、大したことじゃないんですけどねー。田城氏には助けてもらったんすよ」


蓮はわたしの顔をうかがうように見上げて言った。


「精神的に病んでる時に。」






< 64 / 272 >

この作品をシェア

pagetop