悪魔的に双子。
わたしは人のことを詮索したい方ではない。
好奇心はあるけど、どう聞いていいかわからない。
めんどくさいことが増えるなら、何も知らなくていいと思ってしまう。
でも、蓮の場合は、聞いてやらないといけない気がする。
蓮からすればいい迷惑かもしれないけど、自分に興味の薄い蓮に自分のことを話してもらいたかった。
一緒にいる時間がわたしより短い田城の方が蓮のことを知ってそうだということが、癇に障ったってのもあるけれど。
「はぁー、過去を洗いざらいって、出生の日から今日までのことをとつとつと話せばいいんですか?」
蓮はため息をついて腕を組み、なんとなく白い目をわたしに向けた。
「ちがーうっ、『精神的に病んでた』ときの話をしてって言ってるの」
わたしはぶんぶん首を振って、少し身を乗り出した。
蓮が目をパチクリさせる。
「青さんって、人のことそんな無遠慮に聞く人でしたっけ、つか、んなこと聞いてどうするんですか」
自分は常に無遠慮な蓮に言われて、少しむっとした。
「わたしはただ」
「いいよ。青が知りたがってそうなこと、話す。」
蓮はわたしの言葉をさえぎるようにして言った。
口元に苦笑いを浮かべる。
「青さんが人のことに興味持つなんて珍しいし。ただし、面白くも珍しくもない上に、暗い話だよ?」
「うん」
わたしは蓮の目を見てうなづいた。
好奇心はあるけど、どう聞いていいかわからない。
めんどくさいことが増えるなら、何も知らなくていいと思ってしまう。
でも、蓮の場合は、聞いてやらないといけない気がする。
蓮からすればいい迷惑かもしれないけど、自分に興味の薄い蓮に自分のことを話してもらいたかった。
一緒にいる時間がわたしより短い田城の方が蓮のことを知ってそうだということが、癇に障ったってのもあるけれど。
「はぁー、過去を洗いざらいって、出生の日から今日までのことをとつとつと話せばいいんですか?」
蓮はため息をついて腕を組み、なんとなく白い目をわたしに向けた。
「ちがーうっ、『精神的に病んでた』ときの話をしてって言ってるの」
わたしはぶんぶん首を振って、少し身を乗り出した。
蓮が目をパチクリさせる。
「青さんって、人のことそんな無遠慮に聞く人でしたっけ、つか、んなこと聞いてどうするんですか」
自分は常に無遠慮な蓮に言われて、少しむっとした。
「わたしはただ」
「いいよ。青が知りたがってそうなこと、話す。」
蓮はわたしの言葉をさえぎるようにして言った。
口元に苦笑いを浮かべる。
「青さんが人のことに興味持つなんて珍しいし。ただし、面白くも珍しくもない上に、暗い話だよ?」
「うん」
わたしは蓮の目を見てうなづいた。