悪魔的に双子。

蓮の話

「きっちり話すなら、けっこう過去にさかのぼらないとな……

えっと、わたしは、腕とかみたら分かると思うけど、アトピー性皮膚炎持ってる。」


わたしは蓮の細い腕に目をやった。


今は長袖の中に隠れているが、たしかに蓮の腕には痕があった気がする。


「今はかなりマシになってるけど、幼稚園の頃なんかは顔とかホントひどいもんだった。


子どもは残酷ですからね？


幼稚園では友達なんかできなかった。


優しくしてくれる子もいたけど、やっぱりわたしの顔見て気味悪そうにしてるのが分かるから、突っぱねてた。


今なら、優しくしてくれる子にそんなことしないけど。


気味の悪い顔見て気味悪がるのは当たり前なんだから。


友達出来なかったのは、半分以上自分の性格のせいですね。」


……君、性格ひねくれてるもんね。