悪魔的に双子。
弟の義務
最終下校の音楽が流れ始めて、わたしは先輩にさよならを言って音楽室を離れた。
いつもの待ち合わせ場所である学校の近所のゴミ捨て場でしばらくぼぉーっと有志を待っていた。
バスケ部は先生の話やら何やらでしばしば遅くなるのだ。
この時期、日はだいぶ長くなっているとはいえ時間が時間だし、空はだいぶ暗い。
有志は心配してくれるけど、水色に紺色がかったような不思議な色合いの空の下で、ぼんやり過ごすこの時間がわたしはけっこう好きだった。
「青っ」
ふいに息を切らした声が後ろの方から聞こえて、わたしはぱっと振り返った。
「……真昼?何で真昼?」
思わず心の中の疑問がそのまま口をついででた。
わたしの名前を呼びながらハアハア苦しそうな息をしているのは有志ではなく真昼だった。
わたしの声に、真昼がムッとした顔をする。
「そんなにお兄さんが好きですか?お姉さん。」
蓮といい真昼といい、何でこうわたしの周りには言葉遣いのいまいち定まらない奴が多いんだろう。
そして何故わたしと有志をくっつけたがる。
「そうじゃなくて、びっくりしただけ。……部活お疲れ様」
最後に付け加えた言葉に、真昼が目を軽く開いた。
そして少し照れ臭そうに、こくりとうなづいた。
いつもの待ち合わせ場所である学校の近所のゴミ捨て場でしばらくぼぉーっと有志を待っていた。
バスケ部は先生の話やら何やらでしばしば遅くなるのだ。
この時期、日はだいぶ長くなっているとはいえ時間が時間だし、空はだいぶ暗い。
有志は心配してくれるけど、水色に紺色がかったような不思議な色合いの空の下で、ぼんやり過ごすこの時間がわたしはけっこう好きだった。
「青っ」
ふいに息を切らした声が後ろの方から聞こえて、わたしはぱっと振り返った。
「……真昼?何で真昼?」
思わず心の中の疑問がそのまま口をついででた。
わたしの名前を呼びながらハアハア苦しそうな息をしているのは有志ではなく真昼だった。
わたしの声に、真昼がムッとした顔をする。
「そんなにお兄さんが好きですか?お姉さん。」
蓮といい真昼といい、何でこうわたしの周りには言葉遣いのいまいち定まらない奴が多いんだろう。
そして何故わたしと有志をくっつけたがる。
「そうじゃなくて、びっくりしただけ。……部活お疲れ様」
最後に付け加えた言葉に、真昼が目を軽く開いた。
そして少し照れ臭そうに、こくりとうなづいた。