悪魔的に双子。
昨日の続き
お風呂を上がった後、髪を乾かしてわたしは有志の部屋の前に来た。
トントン、とノックするが返事がない。
仕方がないのでそのまま入ると、ベッドの上でばたんきゅーしている有志がいた。
県大予選も近いし、朝練もあるから、くたびれているのだろう。
多分、レギュラーにはなれないだろうけど。
「有志、起きて」
穏やかに眠っている顔に少し申し訳なく思いながらも、わたしは優しく有志の肩を揺らした。
「んー」
有志が呻いてまた眠りの中に入る。
耳をぐいっと引っ張ると、ようやく目を開いた。
焦茶色の瞳をぱちくりさせて、有志はふわっと笑う。
「おはよ、青」
「こんばんわ、有志」
ふわぁー、とあくびをして起き上がると、有志は首を傾げた。
「なんでいるの?」
「昼間、蓮に脅迫されてたよね?新田に田城くんの姿見て動揺した訳聞いてこなきゃうんたらかんたらって。聞いてきたなら、教えてもらいたいなぁって」
有志は苦笑いを浮かべて言った。
「相川さん、僕を脅迫したこと青に言ったの?」
「うーん、あの様子からしてそうかなって。蓮なら人の弱味の一つや二つ握っててもおかしくないし。」
「何者なの?彼女って」
「……さぁ?」
有志は苦笑うと、おすおずとわたしに尋ねた。
「青、脅迫のネタも知ってるの?」
「知らないけど」
「あ、そうなんだ」
有志は妙に安心した顔をしてうなづいた。
トントン、とノックするが返事がない。
仕方がないのでそのまま入ると、ベッドの上でばたんきゅーしている有志がいた。
県大予選も近いし、朝練もあるから、くたびれているのだろう。
多分、レギュラーにはなれないだろうけど。
「有志、起きて」
穏やかに眠っている顔に少し申し訳なく思いながらも、わたしは優しく有志の肩を揺らした。
「んー」
有志が呻いてまた眠りの中に入る。
耳をぐいっと引っ張ると、ようやく目を開いた。
焦茶色の瞳をぱちくりさせて、有志はふわっと笑う。
「おはよ、青」
「こんばんわ、有志」
ふわぁー、とあくびをして起き上がると、有志は首を傾げた。
「なんでいるの?」
「昼間、蓮に脅迫されてたよね?新田に田城くんの姿見て動揺した訳聞いてこなきゃうんたらかんたらって。聞いてきたなら、教えてもらいたいなぁって」
有志は苦笑いを浮かべて言った。
「相川さん、僕を脅迫したこと青に言ったの?」
「うーん、あの様子からしてそうかなって。蓮なら人の弱味の一つや二つ握っててもおかしくないし。」
「何者なの?彼女って」
「……さぁ?」
有志は苦笑うと、おすおずとわたしに尋ねた。
「青、脅迫のネタも知ってるの?」
「知らないけど」
「あ、そうなんだ」
有志は妙に安心した顔をしてうなづいた。