Many☆Love
意外な素顔
屋上で、お昼ご飯を食べようとした、ある日。
伊緒は、彼氏とラブラブお昼。
私は、邪魔したくないから、お昼は1人、屋上で食べると決めている。
お弁当の入った、バッグを持って屋上へ上がると、誰か男子の先客がいた。
いつもは、誰もいないのに。
まぁ、いっか♪
適当な場所を見つけ、お弁当を開いた。
食べていると、ふと、寝ていたあの先客の男子が、むくっと起きて、こちらをチラッと見た。
...........誰?だろう?
げっ!
こっちに、来るよ!ヤバい!
逃げるべき?
そのままでいるべき?
考えている間に、目の前にまで迫っていた!
ギャー!!
ま、まさかの田中遥真氏ではないか!
何の用だよ!まったく!
『俺様の、美しさが半減するから、キミみたいな、ブスは俺様のとなりの席から、移動してくれ!』
とか、言うんじゃないだろうな!
身構えていると、私をじっと見つめていた。
不覚にも、心臓がドキドキしている。
静まれ!心音!
きっと、私の顔真っ赤だろうな。
どれくらいだか、分からないけどじっと見つめられていた。
あれだよ!きっと!
誰だって、見つめられたらドキドキするしっ!
吊り橋効果.........みたいな。
そうだよ!
うん。