Many☆Love
夕飯が完成して、田中くんを呼んだ。
だけれど、寝てしまったのか返事がない。
ソファーまで行き、起こす。
「田中くーん!!ご飯できたよ~」
『起きて!起きて!』と田中くんの体を揺らした。
何が起きたか分からない。
私の目の前に座っていた田中くんが、今は天井と一緒に、見える………。
これって、押し倒されてる………??
一瞬の出来事で理解できない。
「たっ……田中くん?」
やばい。
すっごくドキドキしちゃってるよー!!
「夕飯の前に紫音を食べちゃいたい☆」
なんてこと言うんだーーい!
「ま……まずは、ご飯食べようよ!!冷めちゃうよ」
うまくかわせるかな………。
「分かったぁ……」
少しだけしょぼんとうなだれる田中くん。
かわいすぎーーーー!!!!!
にやにやを必死に抑えながら、ダイニングテーブルについた。