Many☆Love
堂々と前を向いて歩く。
だけど、みんなの注目の的になっている私たち。
徐々に私たちのまわりに人だかりができている。
そうすると、遥真は静かに言った。
「俺、こいつと付き合ってるから」
こういうと、私を胸元へ引き寄せ抱きしめた。
恥ずかしい…………。
りんごみたいに赤くなる私。
まわりの悲鳴は、さらにヒートアップ。
『………悔しいけど奏さんかわいいしね…』
『お似合いカップルよね………』
『二人ともペアリングしてるし……』
『田中くんが、あそこまで言うんだから相当好きなんだね。』
『あー!!俺のオアシスの奏ちゃんがー』
『さりげに俺らの癒やしだったのにな~』
なんて、まわりがひそひそ言ってることには全く気づかなかったようです。