Many☆Love









複雑な思いで朝を迎えた。

 




別に、留学に迷いがある訳じゃないけれど、これからの生活の不安とか、遥真と離ればなれになる寂しさでほんの少し気分が落ち込んでいた。






「おはよう、遥真」





朝一番、大好きな人に挨拶する。




「おはよう。朝、忙しくて時間無いだろうから、サンドウィッチ作った。」




タッパーの中に綺麗に並べられたサンドウィッチ。




遥真の優しさが心に染みる。




「ありがとう」








空港までは、沖田くんが車を出してくれることになっている。



友達の優しさにも感謝だ。






比較的、朝の早い便で行く。




朝早いにも関わらず、私を見送りに友達が空港に来てくれる。




ほとんどの荷物は向こうへ送ってるから、手荷物程度。




「大和から電話あって、そろそろここに着くって」



遥真が言った。



手荷物を持って、部屋を出てマンションのエントランスへ向かった。







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